【懺悔のやり方】仏教式で過去の過ち・後悔の心を和らげる
後悔は誰にでもあることです。
思い出すたびに心が苦しいですよね。
過去の悪い行いなどを悔い改める行を「懺悔」といい、
仏教では「ざんげ」ではなく「さんげ」とお読みします。
仏様の前で全てをさらけ出し、お許しを乞うことで、
罪の意識から解放され、新たな誓いを立てることが出来ると思います。
懺悔文
まずご紹介するのは、そんな後悔の念や苦しい心を和らげるお唱え「懺悔文」(さんげもん)です。
「懺悔文」はご自身の行いを反省し、清らかな心を得る気持ちで唱えます。
懺悔文の唱え方
一、ご本尊様の御前にて端坐合掌します。肩の力を抜き、呼吸をととのえます。
一、懺悔文をお唱えいたします。低声でゆっくりとお読み下さい。
我昔造諸悪業、
がしゃくしょぞうしょあくごー、
皆由無始貪瞋、
かいゆうむしとんじんちー、
従身口意之所生、
じゅうしんくいししょしょー、
一切我今皆懺悔。
いっさいがこんかいさんげー。
一、合掌を解きます。
以上で懺悔文のお唱えは終了です。
後悔の念は簡単に消えてなくなるものではありませんが、
まずは自分の過ちをみとめ、反省し心を入れ替えていくことが大切です。
後悔によって心が苦しくなった際は、この懺悔文を唱えるようにいたしましょう。
聲出
次にご自身が心から悔いておられることを、仏さまの御前にお出ししましょう。
ありのままを全て包み隠さずに言葉にされることで、心が軽くなるかもしれません。
仏様のお耳
ところで、仏様のお像は、
『お耳』が大きく作られていることをご存じですか?
これは、衆生の声を聴き漏らすことがないよう、お耳が大きく作られています。
きっと心を傾けて聴いて下さると思います。
懺悔のやり方
一、ご本尊様の御前にて端坐合掌します。
肩の力を抜き、呼吸をととのえます。
一、仏様へどうぞ心の内をお話しください。
(無理に取り繕うとされず、今しゃべりたいことを自然に任せてお話し下さい)
一、合掌を解きます。
懺悔終了
ごくろうさまでした
以上で懺悔の間は終了です。
時が経つほど後悔の念は増えていく一方だったりもしますので、
すぐに答えは出ないかもしれませんが、苦しくなられた時はいつでもお越し下さい。
懺悔が善因となり、穏やかで安らかなお心が得られますことをお祈りいたします。